以前から多読という本をたくさん読む学習方法は聞いたことがありました。
実際にやってみて過去に一度挫折した経験もあります。
その時はたくさんの本を購入しなければならないというのがとてもネックで、
想定以上に語数が多く難しい本から始めてしまったのが原因で1ヶ月くらいしか続きませんでした…。
しかしいろいろあってカナダに移住したことにより現地の図書館が使えるようになりました。
そして英語圏の図書館であればお金を掛けずにいくらでも英語の本を読めるだろうと思い、
再び多読を始めることに決めました!
なので基本的にカナダの図書館で借りた本を中心にし、
気になっている本で図書館にないもののみKindleで購入しています!
調べたところ日本でも最近では多読に力を入れている図書館もたくさんあるので、
同じようにお金を掛けずに学習を進めやすくなってきていると思います。
Table of Contents
筆者の英語力
過去のTOEICの結果
2017年12月に受けたTOEIC
TOTAL:680点(L415/R265)
本格的に勉強を始める前の状態
英語学習前
もともと英語は大の苦手。
高校生の頃に語学は自然に身につく、と何故か思いこんでおり、
文法は全く勉強してきませんでした。
単語の覚え方も知らなかったので単語帳の最初から完璧に覚えようとして4ページくらいで挫折しました。
大学受験に関しても受けたのが学科よりも実技が優先される美大だけだったので、
ほとんど勉強をしていないも同然でした。
英語学習開始
学校を卒業し就職して数年後の2015年頃、たまたま所属していたデザイン事務所が
(おそらく楽天やユニクロの英語公用語化に影響されたのだと思います)
突然英語に力を入れることを決定し、週1回英会話のクラスを受講することになりました。
それをきっかけに激務の中でしたが、英語の勉強を本格的に開始しました。
ちなみに当時のクラス分けのテスト(簡易的なTOEIC形式)での結果はTOEIC換算で380点くらいでした。
多読をはじめるまで
まずは独学やオンライン英会話などで学習してきました。
詳しくは別途記事したいと思っていますが勉強した結果、
学習開始から2年後の2017年にはTOEIC680点を取ることができるくらいにまではなりました。
しかし英語の勉強を続けていくうちに
読めないものは聞こえない=まずは読解力をアップしなければならない
と気付きました。
そこで多読のことを思い出し、この本に出会いました。
英語多読 すべての悩みは量が解決する!
この本では多読だけでなく多聴(たくさんの英語を聞くこと)や多観(たくさんの英語の映像を観ること)についても触れており、学習の参考になるかと思います。
これを読んで2019年8月から多読を本格的に開始しました。
最初の目標は100万語
英語多読の提唱を始めたSSS(Start with Simple Stories)英語多読研究会という団体によると
まずは100万語を目標に始めると良いとされています。
ちなみに300万語程度読むとハリーポッターの原書の1巻目が読めるようになるそうです。
更に1000万語に到達するとノンネイティブとしてそれなりに英語を使いこなすことができるとのことです。
しかしいきなり1000万語を目指すのはかなりきついと思われます。
そこでまずは半年で100万語、出来ればもっと短い期間でという目標を立てました。
そして実質5ヶ月ほどで到達しました。
SSSによると
多読を始めた時は、週2時間(1日20分)程度の時間をかけて、
毎週40頁(12000words)以上の読書をする習慣をつけて下さい。十分な時間をかけられる環境にある方は、週6時間-12時間程度の時間を作って、
毎週100頁~200頁をよみましょう。このペースなら、確実に半年~1年間で、100万語を越す読書が可能です。
SSS(Start with Simple Stories)英語多読研究会
となっていますので、
1日1〜2時間の読書をすれば半年程度で目標を達成できる予定です。
簡単な絵本から読みはじめる
SSSによると現在の英語力に関わらず絵本から始めるのが良いということです。
多読についてはSSSのWebサイトや先ほどご紹介した
こちらの本に書かれておりますが、簡単にご紹介したいと思います。
YLレベルとは
まずは多読するにあたってそれぞれの本のレベルを知る必要があります。
SSSによると
SSSでは、実際の読者の意見を参考に、Graded Readers と一般書の
読みやすさレベル(YL: Yomiyasusa Level) を決めています。この数値は,SSS英語学習法研究会が独自に定めた
SSS推薦・多読用基本洋書のご紹介
日本人の大人にとっての読みやすさレベルで、
数値が小さいほど一般的に読みやすいことを表します。
また、数値に幅があるのは、シリーズ内の本によっての難易度の差および、
同じタイトルの本でも個人の好み・英語学習歴による難易度の差があること
を考慮したものです。
というようにYLレベルという単位を使って独自のレベル分けをしています。
YLレベルは0から9まであるようです。
客観的な指標になりますので、私もYLを参考にしながら学習計画を立てることにしました。
多読に挫折した経験
実は以前にも多読に挑戦しようと思った時期がありました。
その時は多読で真っ先におすすめされることが多い児童書「Holes」を読みました。
この本自体はとても良い本で内容もおもしろいのですが、
実は「Holes」は多読初心者には難しすぎるものでした。
私の場合「Holes」を読んだのはTOEIC400点の頃でした。
読んだ感想は「ところどころ内容はわかるけれど、物語の本筋はよくわからない」でした。
理解度で言えば30〜40%くらいだと思います。
日本語のあらすじを読み返しても「そんなお話だったっけ?」となるレベルです。
つまり「Holes」に手を出すにはあまりに時期尚早だったのだと思います。
多読で挫折しないために
今回は同じ轍を踏まないようにまずは現在のリーディング力を確認することにしました。
そこで多読を始める前にGraded ReadersのひとつであるMacmillan Readersのレベルチェック(現在はページがなくなってしまったようです)を受けることにしました。
結果はLevel6 Upper Intermediate(YL4.5-5.0)でした。
「Holes」のYLが6.5なので、挫折したあとに勉強を重ねたとはいえ、
多読開始時点でも「Holes」には太刀打ち出来る英語力はありませんでした。
Level6のUpper IntermediateはTOEICに換算すると600点〜、英検だと準1級〜レベルだそうです。
英検はわかりませんが、TOEICの点数は概ねレベルチェックと一致しました。
しかし過去に挫折した経験やSSSの主張の通り、
自分が楽に読めるレベルよりもずっとレベルを落とした方が
挫折しづらいのではないかと考えました。
そこでSSSにある通りレベル0から始めることにしました。
総語数とYLレベル
今回の計画では100万語をYL0〜3で読むことにします。
細かく細分すると下記のようになります。
100万語までの読書計画
総語数 | YL | 主なシリーズ名 | 対象年齢 |
---|---|---|---|
0〜5万語 | 0〜0.9 | OxfordOWL Level 3〜7、I can read! 0〜1、Oxford BookWarm Starter | 0〜8歳 |
5万〜15万語 | 1.0〜1.9 | I can read! 2、Nate the Great、Curious George、Young Cam Jansen、Mr. Putter & Tabby | 5〜9歳 |
15万語〜50万語 | 2.0〜2.9 | Rainbow Magic、Adam Sharp、Cam Jansen、Magic Tree House、Marvin Redpost、The Boxcar Children | |
50万語〜100万語 | 3.0〜3.9 | My Father’s Dragon、Magic Tree House MM、The Boxcar Children(2巻以降)、Number the Stars、Fantastic Mr Fox、Catwings、The Story of Doctor Dolittle、Goosebumps |
実際に多読をした効果
実際に読んだ結果どうなったのかは下記の記事で検証しています!
100万語多読を達成して
絵本から始めているので100万語読んでもまだYL3まで。
レベルは低くまだまだ多読は始まったばかりだなという感想です。
それまでは英文を読むこと自体にかなりの拒否反応がありました。
しかし多読を始めてそれが軽減されているような気はします。
今後どうなっていくかまだまだ記録していきたいと思っています。